国税庁が公式に明言している事実
国税庁公式サイトに明記されている内容を引用します。
国税庁(国税局、税務署を含みます)では、ショートメッセージにURLを記載した案内を送信することはありません。
つまり、SMSに『税務署』『国税庁』『還付金』『未払い税金』といった言葉とURLが一緒に記載されていたら、100%詐欺です。例外はありません。
国税庁はさらに以下も明言しています。
- 還付金の受取や納付のためにATMの操作を求めることはない
- クレジットカード情報をSMSやメールで聞くことはない
- 納付のために金融機関の口座を指定して振込を求めることはない
- 電話で銀行口座の番号や暗証番号を聞くことはない
実際に届いている詐欺SMSの例
フィッシング対策協議会が公表している、実在する詐欺SMSの件名です。
- 『【国税庁◯月◯日】未払い税金お支払いのお願い。ご確認ください。』
- 『税務署からの【未払い税金のお知らせ】』
- 『【督促状】滞納した税金がございます。』
- 『【重要】滞納した税金がございます。』
- 『【税務署】未払い税金のお知らせ(自動配信メール)』
- 『税務署からのお知らせ【e-Tax個人アカウントの登録確認に関する重要なお知らせ】』
これらに添えられるURLをクリックすると、国税庁を装った偽サイトに誘導されます。そこで氏名、住所、電話番号、クレジットカード番号、セキュリティコードなどを入力させられます。
なぜ親世代が狙われるのか
還付金詐欺は、以下の理由で親世代(特に50代〜70代)がターゲットにされます。
- 確定申告をしたばかりで『還付金』という言葉が現実味を持つ
- SMSという連絡手段そのものに慣れていない層が多い
- URLが安全かどうかを判断する習慣がない
- 『税務署』という公的機関からの連絡は無視できないという心理が働く
- 『差押え』という言葉に恐怖を感じて冷静な判断ができなくなる
- 家族に相談する前に、自分で解決しようとする傾向がある
詐欺師が使う言葉は2種類。『お金がもらえる』(還付金)と『財産が取られる』(差押え)。どちらも親を冷静さから引き離すのに十分な威力がある。
親に今すぐ伝えるべき3つのルール
ルール1:税務署からSMSは来ない
これが最重要ルールです。『税務署』『国税庁』『還付金』『未払い税金』という言葉が入ったSMSは100%詐欺です。URLを開かず、即削除してください。
ルール2:SMSのURLは絶対に開かない
仮に本物の官公庁からの連絡だったとしても(実際は来ませんが)、SMSのURLは開かないのが原則です。公式サイトをブラウザから直接検索し、そこで情報を確認してください。
ルール3:不安になったら必ず家族に相談する
『税金を払わないと差押え』と書かれていたら、一人で判断せず必ず家族に転送してください。『これ、本物かな?』とLINEで聞くだけで被害を防げます。子である あなたがこの窓口になってください。
もし親が既にURLを開いてしまっていたら
URLを開いただけでは通常、個人情報は盗まれません。しかし、何かを入力してしまった場合は即座に対処が必要です。
- クレジットカード情報を入力した場合:カード会社に即電話し、カードを停止する
- 銀行口座情報を入力した場合:銀行に連絡し、口座の監視と変更手続きを行う
- パスワードを入力した場合:そのサービスのパスワードを変更する
- マイナンバーを入力した場合:警察に届け出る
- 警察相談専用電話『#9110』に相談する
この記事を、親にLINEで送ってください
2〜5月は還付金詐欺SMSのピーク時期です。今この瞬間にも、親の携帯に詐欺SMSが届いているかもしれません。『これ読んでおいて』の一言と共に、この記事のURLをLINEで送ってください。
親が既にどこかで情報を入力していないか心配な場合は、親のメールアドレスが過去の漏えいに含まれていないかも一緒に確認してください。
Web検診のプライバシー診断では、メールアドレスの漏えいチェック、デジタルフットプリントの確認を無料で行えます。親のメアドも一度チェックしてみてください。
出典
国税庁『不審なメールや電話にご注意ください』: https://www.nta.go.jp/information/attention/attention.htm
国税庁『不審なショートメッセージやメールにご注意ください』: https://www.nta.go.jp/data/040721_03jouhou.pdf
フィッシング対策協議会『国税庁をかたるフィッシング』: https://www.antiphishing.jp/news/alert/nta_20240522.html
ウイルスバスター『国税庁や税務署を装う迷惑メール』: https://news.trendmicro.com/ja-jp/article-phishingscam-nta/